小西潤 Jun Konishi

小西潤さんの作品をご紹介します。
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「UFO brooch」 素材:プラスチック、アルミニウム、ゴム、スチール

なんだろう?と考える人もいれば、なんだかわからないけど面白いと思う人もいるかもしれません。

これは、ピンブローチです。
老若男女問わず、楽しんで身につけていただきたい「UFO brooch」です。

キャッチの部分が台座となって自立しますので、身に着けないときは画像のようにオブジェとして置いておけます。
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アートが好きな方や好奇心の強い方へのプレゼントにもよいでしょう。
透明ケースが作品についていまして、このケース内で浮いているように収納されるので、浮遊するUFOさながらです。
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「plastic circle」 ネックレス 素材:プラスチック

この作品について、小西さんから文章をいただいておりまして、
以前、酉福ブログでもご紹介していますが、ここでも以下に。ぜひご一読ください。

「 plastic circle 」

  ありふれたプラスチック製品を、輪が重なるように彫刻刀で慎重に削り出し、その輪になった削りカスを一つ一つ繋げてネックレスにする。素材としてのプラスチックには人工的な匂いがするのだが、不思議と作業中に自然素材を扱っているような感覚に陥った。しかも、削りだされた輪にはどれひとつとっても同じ形がなく、表面の色合いも微妙に変化している。彫刻刀一本でこれだけの表情を見せてくれるとは思いもしなかった。
 
 面白いことに、物の溢れた現代社会を象徴するプラスチック製品が、輪というジュエリーの根源的なかたちにしただけで、より身近な存在になってきたのである。それは、削り出すことにより初めて身体性を持ち得たからでもあり、またプラスチック製品を素材として扱うことで、いままでにない不思議な素材感覚が生まれてきたからだ。つまり、大量生産的な均一化されたかたちや色彩は消え去り、プラスチックの時代性と身体性だけが残されたとも言えるのである。
 
 ところが、エコブームと物が氾濫したこのご時世で、このネックレスは立派な「エゴジュエリー」にもなってしまった。それでも、人々がこの作品を身に着けているのを眺めると、そんな現代社会でもすんなり溶け込んでいるのには驚く。もちろんそれは、創る人、着ける人、見る人の相互関係で何通りにも違った側面を見せるジュエリーの特性からきているのだが、もしかすると私も含めて多くの人々が、プラスチックという人工素材にさえ、ある種の感情を持ち始めているせいなのかもしれない。
 
 いずれにしても、コンテンポラリージュエリーという曖昧な領域で、専門技術やデザイン、貴金属素材といったことを無視していくと、本来ジュエリーにそういったものはあまり必要ではなく、より精神的な部分を多く含んでいるものなのだと気付かされる。ありふれたプラスチック製品からでも彫刻刀で身体性を削り出せるということ自体が、それを物語っているからであり、素材が日本の現代社会を表徴する記号としても十分に成り立っているからだ。
要するに、素材と身体性という観点から、現代におけるジュエリーとしての原点を今回の作品で垣間見せたかったのです。

いつか偶然に、こんな時代だからこそ、エゴジュエリーである「plastic circle」を街で堂々と身に着けているあなたに出会ってみたい。

小西潤
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by bijou-m | 2010-12-10 14:31 | +αのジュエリー展 2010 

   


by bijou-m

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